インクロムは、1993年より患者対象試験の治験業務を支援してまいりました。30年にわたる活動の中で、特に生活習慣病、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、変形性膝関節症、緑内障、ドライアイなどの疾患を中心に豊富な実績を重ねています。そこから培った専門性と豊富なボランティアパネルを活かした多種多様な試験の受託にとどまらず、ボランティアパネルの背景情報や培った経験のフィードバックによる試験計画の立案にも貢献しています。
また、資料の電磁的授受、リモートSDV、RBMによるモニタリング、セントラルIRBなど、治験を実施するための様々な要件もお客様からのご要請に柔軟に対応し、より効率的で正確なサービスの提供に努めています。

インクロムが得意とする疾患およびパネル登録者数(2024年6月1日現在)

・季節性アレルギー性鼻炎 18,060人
・通年性アレルギー性鼻炎 8,308人
・脂質異常症 12,486人
・高血圧症 10,512人
・糖尿病 6,734人
・高尿酸血症 2,281人
・アトピー性皮膚炎 4,449人
・気管支喘息 3,286人
・腰痛症 1,565人
・変形性膝関節症 1,222人
・ドライアイ 5,429人
・緑内障 1,821人

22万人のボランティアパネルを活用した治験実績

1.症状確認によるアンケート

未治療や未受診の潜在的な患者が多くを占める下記の疾患に対し、登録パネルへの症状確認のアンケートを実施し、候補者を掘り起こして、多症例の組み入れを可能にしています。
対象疾患例:尿失禁、アレルギー性鼻炎、ドライアイ、眼精疲労、不眠症、MCI(軽度認知障害) など

2.患部確認による確度の高い症例の事前把握

患部の状態に厳格な基準が設けられるケースが多い下記の疾患に対し、登録パネルからの患部の写真提供等を通じて、参加基準に合致する可能性の高い候補者数を把握し、適切な実施可能例数の提示の上での実施が可能です。
対象疾患例:壮年性脱毛症、爪白癬、アトピー性皮膚炎 など

3.ボランティアパネルへの事前告知

発症後に速やかに実施が必要な下記の急性疾患に対し、登録パネルへの事前告知により認知度を高め、着実な実施例数の積み上げが可能です。
対象疾患例:インフルエンザ症候群、かぜ症候群 など

インクロムが支援した患者対象試験で上市された薬剤(過去5年分)

2023年承認:脂質異常症治療薬(PCSK9阻害薬)
2023年承認:脂質異常症治療薬(選択的PPRAαモジュレーター)
2022年承認:肥満症治療薬(GLP-1受容体作動薬)
2022年承認:緑内障治療薬(Rhoキナーゼ阻害薬/α2作動薬)
2022年承認:脂質異常症治療薬(HMG-CoA還元酵素阻害剤、小腸コレステロールトランスポータ阻害剤)
2021年承認:鉄欠乏性貧血治療薬(クエン酸第二鉄剤)
2020年承認:気管支喘息治療薬(ステロイド薬・β2刺激薬配合剤)
2020年承認:2型糖尿病治療薬(GLP-1受容体作動薬)
2020年承認:緑内障治療薬(α2刺激薬・炭酸脱水酵素阻害薬配合剤)
2020年承認:2型糖尿病治療薬(インスリン・GLP-1の配合剤)